プログラミング教育って何?

プログラミング教育って何?

 小学校でプログラミング教育が始まりましたが、いったいどんなことをしているのでしょうか。導入の背景を知れば、プログラミング教育の本質が見えてきます。プログラミング教育の目的と小学生向けのプログラミングアプリについて説明していきます。

 

プログラミング教育とは

 

導入された背景は?

 これからの社会はプログラミングとは切っても切り離せない環境になり、プログラミングに関する知識が未来を創造することにつながるからです。

 

 生活の様々な場面で、コンピューターが活用されています。家電や自動車、この記事を見ているスマホやパソコンもコンピューターが内蔵されています。コンピューターなどの情報機器とそれを生かしたサービスは令和を生きる人々とは切っても切り離せない存在です。

そのコンピューターを制御したり、サービスを正しく使ったりしていくためには、その仕組みを理解することが必要です。また、そうした社会で能力を発揮していくためには、仕組みを理解するだけでなく、その仕組みを活用してサービスを提供していくことが求められるのです。その仕組みこそが「プログラミング」なのです。

 

 そこで、小学校からプログラミング教育を行い、子どもたちの未来の可能性を広げていこうということなのです。

 

大きく2種類に分けられる

 では、実際にどのようなどのような教育活動を行っていくのでしょうか。大きく2種類の教育活動があります。

 

1種類目が、プログラミングアプリを活用したものです。

 プログラミング言語を活用して命令文を書いていきます。プログラミング言語というとPythonやJava、C言語、JavaScriptなどをイメージすると思います。これすらも聞いたことないという方も大勢いると思います。私もはじめはそうでした、今もそれぞれの言語についてはよくわかりませんが…。

 決して、これらのプログラミング言語の習得を目標とはしていません。あくまで仕組みの理解です。プログラマーを育てようという教育ではありません。

では、どのようなものが使われているのでしょうか代表的なソフトが3つあります。

「ビスケット」、「プログル」、「scratch」というアプリです。これらのアプリを活用して、プログラミングとは、どういったものなのか仕組みの理解をしていきます。

 

2種類目が、アンプラグドなプログラミング教育です。

 アンプラグドって初めて聞いた言葉ですよね。これは、プログラミングアプリやプログラミング言語を使わずに、プログラミング教育を行うというものです。これはプログラミングをしていくときに必要な考え方を学んでいくというものです。プログラミング的思考または、論理的思考と呼ばれる思考プロセスを学んでいくものです。

 

 2種類のプログラミング教育を紹介してきました。それぞれの教育についてもう少し詳しく見ていきましょう。

どんなアプリが使われているの?

ビスケット

 今回紹介するアプリで最も簡単な操作でプログラミングをすることができます。食べておいしいビスケットとは関係ありませんよ(笑)

ほかのアプリと違い、イラストを使ってプログラムを作っていきます。二つのイラストのズレがそのままプログラムになります。なので、すぐに使いこなすことができるソフトになります。

 

プログル

 今回紹介するアプリで最も各教科の学習とつながりがあります。理科や算数の学習を生かしてプログラムを作っていくので、プログラミングの技能だけでなく各教科の理解も大切です。命令が書かれたブロックをつなげることでプログラムを作っていきます。必要最低限のブロックしかないので、比較的簡単にプログラムを作ることができます。

 

scratch

 一度は聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。今回紹介するアプリで最も汎用性の高いものと言えるでしょう。プログラミングの基礎を学ぶこともできたり、簡単なゲームを作ったりすることができます。

 命令が書かれたブロックをつなげることでプログラムを作っていきます。たくさんのブロックの中から作りたいプログラムに必要なブロックを選ぶことが必要です。初めはブロックに書かれている命令を理解するのに苦労しますが、慣れるとどんなプログラムでもかけるようになり楽しくなってきます。

 

アンプラグドってなに?

 

アンプラグドなプログラミング教育とは?

 プログラミング的思考や論理的思考とはいったいなんのことでしょうか。プログラミングをするときに大切な考え方のことです。プログラミングとは、命令文を作り、機械にそれ通りに動いてもらうということです。正しく動いてもらうには、どのように伝えればいいのかを理解することです。つまり、どの順番で、どのような言葉で伝えればよいのかという考え方を理解することです。

 この考え方は機械に伝えるときに限りません。他人に自分の考えを伝えるときも同じです。どのような順番で、どのような言葉で伝えれば、相手に正しく伝わるのかを考えることが大切なのです。

 なので、プログラミングアプリやプログラミング言語を使わない、プログラミング教育も行われているのです。具体的には、日常の場面をプログラミング的に考えたり、フローチャートなどを用いて説明したりします。

 

日常の場面でもプログラミング的思考が生かされている

 日常生活の至る所でプログラミングがされています。特に料理のレシピはプログラミング的思考が活用された典型的な例です。レシピ通りに作れば、誰でも同じように料理を作ることができます。その他にも家電や遊びに至るまで様々なところでプログラミング的思考が使われています。

 

プログラミング教育のまとめ

 いかがでしたか?今回は「プログラミング教育」について紹介をしました。どんなものかイメージをもっていただけましたか?ぜひ参考にしてみてくださいね。