【小学生の金融教育】 お金の3つの使い道
- 2022.07.30
- 金融教育
お金には、大きく3つの使い道があります。それらの使い道について正しく理解し、上手く付き合い、お金に悩まされない生活を送れるようになりましょう。
使い道①消費
もっとも大きい部分を占めるのが、消費です。
消費とは
消費とは、生活するために必要なものを買うためにお金を使うことです。お金の使い道としては、もっとも大きい部分を占めるのが消費であることがほとんどです。消費は固定費と変動費の大きく2つに分かれています。
固定費とは、家賃や水道光熱費、通信費、塾やスクール代などの毎月(毎年)一定の金額が恒常的に発生するもののことです。
変動費とは、食費や洋服代、交際費、娯楽費などの毎月の金額がばらばらでその時々で発生するもののことです。
消費生活を見直そう
消費生活を見直すために、1か月から3ヶ月程度、家計簿を付けてみましょう。細かい金額まで丁寧につける必要はありません。だいたい、なにに・いくらくらい使っているのかが把握することができれば十分です。3ヶ月と少し長い期間を設定しているのも理由があります。それは、冠婚葬祭や大きめの旅行など1年間に1回程度しかないものを把握するためです。期間が短すぎると、正しく把握することができないので、ある程度の期間は家計簿を付けてみましょう。
消費生活を把握することができ、見直そうとすると変動費を改善しようとする人がほとんどです。しかし、一度立ち止まって考えてみましょう。変動費にあたる食費を減らした生活を続けていくことができるでしょうか?お金はかかるがおしゃれな洋服を諦めた生活を続けていくことにストレスは感じないでしょうか?変動費を減らそうとすると、ストレスを感じたり、日々の生活の幸福感や満足感が減ったりしませんか。そうした生活を続けていくことは難しく、どこかでその反動が生まれてしまいます。結果として、更なる出費につながったり、身体・心の健康を保てなくなったりしてしまいます。なので、改善すべきは変動費ではありません。もちろん、明らかに無駄な消費をしているようであれば、改善する必要はありますが、変動費は過度に減らそうとしてはいけません。
固定費を見直すことが大切です。固定費を減らすとは、契約を見直すというものです。例えば、通信費です。スマホの契約では、格安SIMやキャリアの半額程度のものも出回っています。ほかにも、電気代の契約などがあります。電力の売買の自由化により、電力会社を選ぶこともできます。ネットで調べてシミュレーションをしてみると、今の契約よりも数%安くなることもあります。ほかにも、保険などの契約を見直することも重要です。これら固定費を見直すことは、契約を見直すだけなので、生活の質を下げることも、ストレスを感じることもありません。日々の生活で幸福感や満足感を下げることにもつながりません。それでいて、契約を見直した後、長期にわたって、その分だけ安くなるのです。なので、効果も非常に大きいのです。ただ、固定費の見直しをしようとすると契約の見直しをする必要があり、いくつかの手続きを行わないといけません。なので、最初のハードルが高く、なかなか行動に移せない人が多いです。その一歩を頑張って踏み出してみましょう。
使い道②浪費
次はよくないイメージのある浪費です。ほんとうによくないものなのでしょうか?
浪費とは
浪費とは、生活するために必ずしも必要でないものを買うためにお金を使うことです。交際費や飲み会のお金、旅行などが浪費になります。他にも洋服も浪費にあたることもあります。洋服と一口に言っても、生活をするために最低限必要な洋服は消費、ブランドものはなくても生活には支障がないので浪費ということになります。
浪費はよくないものではない
浪費は一般的にはよくないものと認識されています。そのため、浪費を減らしましょうと言われることが多いです。しかし、本当によくないものなのでしょうか。私は必ずしもよくないものではないと考えています。なぜかというと、浪費は人生を豊かにしてくれるからです。浪費をすることで幸福感や満足感を得ることができます。なので、適度に浪費して、心の健康を保ち、豊かな人生を送るためには、なくてはならないものなのです。
だからといって、無計画に浪費をしてもいいわけではありません。計画的に浪費をすることが大切なのです。人によって、なにに幸福感や満足感を得られるかは違います。自分にとって幸福感や満足感が得られるものを知っておくことが重要です。
使い道③投資
最後は、一番身近ではないが、とても大切な投資です。
投資とは
投資とは、将来のお金を生み出すためにお金を使うことです。株や債権、保険、貯金など金融商品に投資を行うことです。あるいは、自分に投資する自己投資というものもあります。いずれも、将来のお金を生み出すことに期待してお金を使います。必ず生み出してくれるとは限りません。なので、怖いイメージをもつ人も多いですが、お金に悩まされず、豊かに暮らすためには非常に大切なものになっていきます。
投資に取り組もう
投資に取り組むことが将来を豊かな暮らしにしてくれます。金融商品に投資することは、怖いイメージをもっている人も少なくないと思います。それは正しく理解していないからです。人は、知らないものに対する恐怖心が非常に大きくなってしまう生き物です。実際に投資を行う、行わないは別にしても、正しく理解することが大切です。その上で、判断をしてほしいのです。今は政府も個人の投資に前向きです。様々な優遇制度もあるので、絶好の機会です。
金融商品の投資に限らず、自己投資も積極的に行いましょう。自己投資とは、一言でいえば収入につながるような学びです。就職・転職に有利な資格を勉強したり、副業を始めてみたり、それらを行うための学習をしたりすることです。すぐに結果が出るものではありません。しかし、長期的に見たときにお金の悩みを減らしてくれます。たとえ、お金という形で得るものが少なかったとしても、その過程で獲得した知識や経験、体験は人生を豊かにしてくれるます。ぜひ、投資に挑戦してみましょう。
まとめ
お金の3つの使い道についてまとめてみました。消費・浪費・投資を正しく理解し、バランスを考えて、取り組んでみましょう。そうすることで、お金に悩まされない豊かな人生に近づくことができるでしょう。
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