【小学生の金融教育】お金の使い方を考えよう

【小学生の金融教育】お金の使い方を考えよう

高等学校の家庭科で金融教育の授業が始まりました。小中学校では金融教育やその前段階の学習を行っているのでしょうか。小学生のお金に関する教育についてまとめてみたいと思います。

小学校での金融教育の例

小学校の家庭科で学習する内容にお金に関する内容が一部あります。どのようなことを学習するのでしょうか。

お金は消費するもの

小学校の家庭科では、お金は消費するものという前提で話が進みます。お金を使って物を買うことができることを学習します。そして、ものを買うという行為は売買契約にあたり、あとからやっぱり、やめたと一方的に契約破棄できないことを学習します。そして、欲しいものがあったときに、どのような流れで購入する計画を立てればよいかを学習します。小学生であれば、消費という形でお金と関わることが主なので、このようなことを学習するのですね。

ものを買うときの手順は以下のようになります。

①本当に買う必要があるのかを検討する

②どのような基準で選ぶかを考える

③お店に行き、ものを買う

①では、本当に必要なものか、ほかのもので代用できないか、兄弟や知り合いからもらうことはできない
かなどを検討します。買う必要があるとなれば、②へ進みます。

②では、値段、大きさ、色、デザインなどどの基準で選ぶかを考えます。予算とも相談しながら、どの製
品がいいのかを考えます。欲しい製品が決まったら、③へ進みます。

③では、お店にいくのか、ネットで注文するのかなどを考え、商品を購入します。

これらの手順を授業の中で考えながら、模擬的に買い物の計画を立てる学習を行います。

キャッシュレス化する社会

現金だけでなく、クレジットカードや交通系ICカード、ポイントなど様々な方法で決済することができます。小学生は主に現金・交通系ICカードを使って決済をすることになります。しかし、クレジットカードやデビットカード、ポイントで決済できることは多くの子どもも知っている事実です。それらの簡単な仕組みを学習します。

家庭での金融教育の例

学校では、消費するものという前提で学習を行います。しかし、お金はその側面だけで捉えていては、正しく理解することはできません。だからこそ、家庭での教育を行うことが大切になるのです。

お小遣いの管理

お小遣いの管理を行いましょう。毎月のお小遣いやお年玉などのお金はどのように管理させていますか。親が管理していたり、なんとなく管理したりしていませんか。お小遣いの管理はもっとも身近で、実践的なお金の教育になります。せっかくの機会をしっかりと活用してみましょう。

お小遣いの管理では、なにに、どれくらいのお金を使ったかを把握し、お金の使い方を一緒に考えるようにしましょう。

家庭でもお金の話をしよう

お金に関する話を家庭でもするようにしましょう。日本ではお金は怖いもの、汚いものという認識のもと、家でも社会でもお金について話をするのはタブーとされることがほとんどです。しかし、そういった認識ではお金に対して正しい理解をすることは難しくなってしまいます。偏った認識にならないためにも、お金の話を家庭でもしっかりできるようにしましょう。

家計という枠で見たお金の管理

ここまでは、子どもとお金の関わりの中での教育について話してきました。最後に、家計という枠で見たお金の管理について簡単にまとめたいと思います。小中学校でも、家計という枠で見た家計管理について学習します。

家計という枠で見ると、収入と消費の両方が存在します。消費の中には、税金や社会保障などで天引きされるもの、家賃や水道光熱費、通信費などの固定費、食費や交際費などの変動費などがあります。日々の家計管理で重要になってくるのは、変動費を把握することです。子どものお小遣いの管理と同様に、変動費の管理を行ってみましょう。そして、子どもと一緒に分析・改善について考えましょう。

まとめ

小学生への金融教育の現状や大切さについて少しは理解できたかなと思います。これらからの小学生のための金融教育について考えていきたいと思います。