小学生とお金の使い方を考えよう
- 2022.07.20
- 金融教育
高等学校の家庭科で「金融教育」が始まりました。子どもとお金の関わりやお金について学ばなければならない理由について考えてきましょう。
子どももお金に密接にかかわっている
お金と関わるのは働いている大人だけではありません。働いていない子どもも密接にかかわっているのです。
毎月のお小遣い
みなさんが子どものころ、お小遣いはいくらでしたか?毎月1000円くらいですか?私は、毎月のお小遣いという制度ではありませんでした。お金が必要になったときに必要な金額を親に伝え、相談の上もらうという制度でした。
子どもは毎月のお小遣いをもらったり、お手伝いや家事をするごとにお金をもらったり、必要な時にその都度もらったりしています。家庭ごとにルールがありますが、なんらかの形でお金を手にします。そのお金を使って、ゲームや洋服、お菓子、文房具などを購入しています。家庭によって、どこまで親が出し、どこから子どもが出すかも違いますよね。ここも家庭ごとにルールは様々ですが、子どももお金とは密接に関わりながら生活を送っているのです。
お年玉や長期休暇の帰省での臨時収入
毎月のお小遣いとは別に、帰省などでおじいちゃんやおばあちゃん、親戚に会ったときにお小遣いをもらえることもあります。いわば、ボーナスのような臨時収入ですね。年末年始になると、お年玉を貰うことが楽しみで帰省が待ち遠しくなりますね。ここでは、普段より一桁くらい大きな金額を手にすることになります。計画的に1年間かけて使う人もいれば、大きな買い物をしてすぐに使い切ってしまう人と性格が出るところですね。
誕生日プレゼントやクリスマスプレゼント
誕生日やクリスマスといったイベントでも、子どもはお金と関わってきます。子どもがそのままお金として手にするわけではないですが、プレゼントという形で間接的に関わってきます。プレゼントはおうちの人や親戚から送られるものです。子どもといえど、誰かがお金をだして買ってくれていることは分かっています。だから、どれくらいの金額の物ならいいかな?と考えて、無理はないけど、少しわがままなものをお願いするんですよね。
1毎月のお小遣い
2お年玉などのボーナス
3誕生日やクリスマスのプレゼント
特にお金として受け取ったときに、子どもたちは正しく使うことができているのでしょうか?
お金に関する教育を受けていない
大学に入学するまでにお金に関する教育を受けたことがある人がどれくらいいるでしょうか?ほとんどいないはずです。というのも、学校でも家庭でもお金に関する教育を行える環境にないからです。
学校でのお金に関する教育は?
学校ではお金に関する教育を行ってきていません。高校の商業科など、特定の専門性をもつ専攻であれば、学習するかもしれませんが、普通科高校ではほとんど学習しません。せいぜい、クーリング・オフ制度があることやキャッシュレス決済があることなどを簡単に学習する程度です。あるいは、社会で政治経済を選択した人ももう少し学習するかもしれません。しかし、受験対策のための学習という側面が強く、実社会で使えるものかというとなかなかそうではありません。
そうした現状を踏まえ、高等学校の家庭科で新たに金融教育を行うことになったのです。しかし、数時間分の配当しかありません。一歩前進したとはいえ、社会で使える知識を身につけることができるかは疑問が残ります。
家庭でのお金に関する教育は?
お金に関する教育を行っている家庭はどれくらいあるでしょうか?お金の使い道を考えなさい。友達と貸し借りをしてはいけない。お金は怖いものだよ。などと簡単な話をすることはあるかもしれません。しかし、お金に関する教育と言われると、行っている家庭はほとんどないのではないでしょうか。ましてや、お金は卑しいもの、怖いもの、お金に関する話はタブーのような雰囲気さえ、あるのではないでしょうか。
資本主義の現代社会において、お金とは非常に大切な存在です。たしかに、お金に起因するトラブルも後を絶ちません。それも、お金に関する教育を正しく受けてこなかったからでしょう。これからは、お金と距離を置くのではなく、正しい距離感で付き合っていく方法を学んでいく必要があるのです。
金融教育を学校で受けられないのであれば、家庭で行う必要があります。しかし、自分自身が正しい知識を身につけていない、あるいは、正しい知識なのかわからない、という状況では教えることはできません。それもそのはずです。大人のほとんどがお金に関する教育を受けてきてないのが現状ですから…。
1学校ではお金に関する教育を受けていない
2家庭でもお金に関する教育を受けてこなかった
3子どもも大人も正しいお金に関する教育を受けてこなかった
子どもたちと一緒に学んでいきましょう。
小学生のための金融教育とは
小学生のうちから出来る金融教育について考えてみましょう。
家計管理の視点を身につけよう
家計管理の視点を身につけて、お小遣いの管理ができるようになりましょう。子どもたちはお小遣いという形でお金と密接に関わっています。お小遣いの管理の仕方を正しく学べるようにしましょう。それが将来の家計管理につながります。
そのための具体的な方法として、お小遣い帳をつけましょう。毎月のお小遣いはいくらで、なにに・いくら使っているのか、毎月の貯金額はいくらかなどの記録を付けるようにしましょう。記録に残すことで、自分がお金と関わっているという自覚をもつことができます。また、欲しいものを買うための計画を立てることもできます。
お金の使い方を見直そう
お小遣い帳を付けることで、なにに・いくら使っているかを把握することができます。そこから、お金の使い方を分析・改善することができます。子どもだけで分析・改善は難しいので、ここは家庭で相談しながら行うとよいでしょう。ここから、お小遣いの金額の増額・減額を検討することもできます。家庭でお金の話をすることの抵抗感も小さくなるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで、小学生とお金の関わりについてまとめてきました。子どももお金と密接にかあくぁっていることやお金に関する教育を行う事の大切さについて少しで感じていただけたら、幸いです。今後も金融教育や小学校教育に関する話をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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