小学5年生でも出来るプログラミング【倍数】
- 2022.06.15
- プログラミング・ICT教育
小学校でもプログラミングを学習することになりました。前回までは、図形をかくプログラムを作ってきました。今回は小学校5年生で学習する「倍数や公倍数」を使ったプログラムを作ってみたいと思います。
プログラミングに活かせる学習
今回扱う内容は小学校5年生で学習する「倍数や公倍数」を利用したプログラムです。
倍数の学習
小学校5年生で整数の性質について学習します。ここでは、整数が奇数と偶数に分かれることから学習が始まります。そして、倍数と公倍数、最小公倍数について学習します。最後に約数と公約数、最大公約数について学習します。
倍数の学習では、2年生で学習する九九と関連付けて学習します。3の倍数と言われれば、3の段の数で3×□で表すことができることを学習します。また、3の倍数は3で割り切ることができます。
公倍数の学習
公倍数とは、2つ以上の整数に共通する倍数のことです。3と5の公倍数と言われれば、3の倍数でもあり、5の倍数でもある数のことです。最小公倍数は、最も小さい公倍数でこの場合は15になります。公倍数は最小公倍数の倍数になっているので、15×□と表すことができると学習します。また、3と5の公倍数は3と5両方で割り切ることができます。
倍数や公倍数について体を動かしながら学ぶ方法があります。
1から順番に数を数えます。
3の倍数の時は数字を言わずに手をたたきます。
5の倍数の時は数字を言わずに足を鳴らします。
3と5の公倍数の時は数字を言わず手と足を鳴らします。
数字を色々変えてやってみましょう。理解が深まると思います。
今回はこれをscratchのプログラムにやらせてみようと思います。
今回作成プログラムではこの2つのことを正しく理解していることが必要です。
①倍数はその数で割り切ることができること
②公倍数は両方で割り切ることができること
カウントアップのプログラム
まず、1から順番に数を数えるプログラムを作ってみましょう。
1から順番に数を数えよう
0から順番に数を1つずつ変えるためには、「変数」というブロックを使います。変数とは文字通り「変化する数」を扱うときに活用します。緑の旗が押されたら、変数を0にします。その後、変数を1ずつ変えて、表示するようにプログラムを作ってみましょう。
1から順番に特定の数まで数えるプログラムを作ろう(プログラム)
先ほど作ったプログラムは「ずっと」数を数えるプログラムになってしまいます。なので、○回繰り返すというプログラムに変えましょう。そうすることで、好きな数まで数えるプログラムを作ることができます。
☆最初の変数の値を180にして、-1ずつ変えると書き換えれば、カウントダウンのプログラムを作ることができます。カップ麺のタイマーとして活用できますね。
3の倍数のときは、「倍数」と答えるようにしよう
では、倍数を活用したプログラムを作ってみましょう。
倍数のときだけ表示を変えよう
3の倍数の時は、3の倍数と答えるようにプログラムを作ってみましょう。3の倍数ということは、3で割り切ることができます。なので、3の倍数の時だけ表示する言葉を変えてみましょう。
「もし◇なら」というブロックと「演算」というブロックを組み合わせながら作ってみましょう。
別の倍数でも作ってみよう
3の倍数で作れたら、他の倍数でも作ってみましょう。どこの数字を変えればよいのか考えながら作ってみましょう。
まとめ
このように数字を数えながら、倍数の時には、「○の倍数」というプログラムを作ってきました。次回は、公倍数の時のプログラムを作っていきましょう。
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