小学5年生からのプログラミング教育【正三角形】
- 2022.06.05
- プログラミング・ICT教育
小学校でもプログラミング教育が本格的に始まってきました。でも、なにをやったらいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで、小学5年生でも出来るプログラムを作ってみましょう。
小学生のプログラミング教育とは
プログラムを作る前にプログラミング教育とはなんでしょうか。確認しましょう。
論理的思考を身につけよう
プログラミング教育の目的はプログラミング言語を用いてコードをかけるようにすることではありません。教育の中でタブレットやネットにあるアプリを活用することでもありません。論理的思考を身につけることが目的です。そのための学習法の一つが何らかの目的のプログラムを作るというものになります。あくまで、手段の一つに過ぎないのです。目的が論理的思考を身につけることだという前提を忘れないようにしましょう。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
論理的思考を生かしてプログラムを作ろう
論理的思考を生かしてプログラムを作ってみましょう。論理的思考を身につけるためには、机に向かって勉強するだけでは不十分です。実際にものやプログラムを動かしていく中で理解し、身についていくものです。なんとなく分かったら、さっそくやってみましょう。
プログラミングに活かせる学習
プログラミング教育に活かせる学習は多いとは言えません。すべての教科、すべての単元で活用できるかという言われるとそうではありません。算数を例に学習に活かしてみましょう。
三角形の学習
小学校5年生の算数では図形に関する学習がたくさんあります。特に三角形に関する学習は多いです。三角形の内角の和が180°であることや合同な三角形などがあります。図形の学習はプログラミング教育と相性がいいです。なぜなら、図形の学習では作図をする学習が含まれるからです。作図をするためには、論理的に手順を考える必要があります。その手順をプログラミング言語に置き換えることでプログラミング教育となるからです。また、その手順を考え、試行錯誤しながら、論理的な物事の考え方を身につけることができるのです。
正多角形の学習
三角形だけでなく、正多角形の学習も行います。正多角形はその性質を理解することで、汎用性のあるプログラムを作ることができます。プログラムを作るためには、算数で学習する正多角形への理解が必要不可欠です。プログラミングの学習をしながら、算数の学習の理解をさらに深めることができるのです。
正三角形をかくプログラムを作ろう
では、実際に正三角形を作るプログラムを作ってみましょう。今回は多くの教育現場で活用されているscratchというプログラミングアプリで作っていきたいと思います。
プログラミングの基礎を確認
プログラミングには上から順番に実行されていくという大原則があります。特定の命令を行った場合はこの限りではありませんが、基本的に上から順番に実行されていきます。この原則を崩すプログラムが繰り返しと分岐になります。今日はこの2つは使わずに正三角形をかいてみたいと思います。scratchの編集画面を開いて、操作しながら読み進めてください。
『Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。』
今回作ろうとしているプログラムがこれになります。緑の旗のボタンを3回押してみよう。
青い線で正三角形をかくことができましたね。右上の「せんをけす」を押すと青い線が消えます。何回か動かしてみてください。このように青い線で正三角形をかくプログラムを作ってみましょう。
正三角形をかこう(プログラム)
では、順番にプログラムを作っていきましょう
①ぺんを使おう
このプログラムでは、拡張機能の「ペン」を使います。まずは、その設定をしましょう。
左下の青いところをクリックします。
拡張機能が表示されるので、「ペン」をクリックします。これでペンを活用したプログラムを作ることができます。
②ぺんのあとを消そう
プログラムを作っていく過程で、たくさんの線がかかれたり、ねこが変な方向を向いたり、いろんなところに行ってしまうことがあるので、最初の状態に戻すためのプログラムを作りましょう。コードを載せておくので、このまま作ってみましょう。
緑色の「全部消す」をクリックすれば、最初のきれいな状態に戻すことができます。
③正三角形をかこう
正三角形を作るプログラムをかいていきましょう。やっと、始められますね(笑)
正三角形の1つの角の大きさは60°ですね。なので、100歩進んだら、60°向きを変えるというプログラムを作りましょう。
これを3回実行させれば、上のようなプログラムが完成します。
まとめ
正三角形を書くことはできましたか?角度を変えれば、正方形や正五角形、正六角形…と正多角形をかくことができます。ぜひ挑戦してみてください。
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