【小学生】理科を勉強する意味とは?

【小学生】理科を勉強する意味とは?

小学校でなぜ理科を学習するのでしょうか?昆虫を観察したり、よくわからない実験を行ったり、なんのために勉強しているのでしょうか?すっと答えられる人は多くないのではないでしょうか?理科を学習する意味を自分なりの解釈でまとめてみたいと思います。

 

なんのために理科を学習するの?

なぜ理科を学習するのでしょうか?国語や算数と違って、学んだことを生活の中で使う場面ってほとんどないですよね。なのに、なぜ学ぶ必要があるのでしょうか?私は大きく4つの理由があると考えます。

・課題解決能力を身につけるため
・疑問に思う力を身につけるため
・正しい知識でだまされないため
・災害や事故から身を守るため

これらについて詳しく話していきたいと思います。

 

課題解決能力を身につけるため

ビジネスシーンでもよくきく、PDCAサイクルの考え方を身につけることができます。理科の思考プロセスは目的→実験方法→予想→結果→考察→さらなる疑問から目的を考えるという流れとなっています。この流れに沿って学びを深めることで、何か課題に直面したときにも、それを解決する方法を考え→実行して→その結果から改善するという思考ができるようになるのです。課題を自らの手で解決する経験を通して、粘り強く解決策を模索する姿勢も身につけることができるのではないでしょうか。

疑問に思う力を身につけるため

理科の学習は、日常で起きていることに疑問に思うことから始まります。生活の中には、不思議であふれています。なぜ物は落ちるのか、なぜ夕焼けは赤いのか、なぜ朝焼けは赤くないのか、太陽を見ちゃダメと言われるが初日の出は見てもいいのか…。挙げればきりがないほど不思議なことでいっぱいです。様々なことになぜ?どうして?と考えられることはとても大切なことです。そこから新たな発見やアイデアが生まれ、人生が豊かになっていくのです。あるいは、そこにビジネスチャンスが隠れていることも…。

正しい知識でだまされないため

科学的な言葉が並べられていると、真実味がありそうと思うことはありませんか?○○酸は健康にいいとか、水素水は健康にいいとか、聞いたことはありませんか?それは本当に正しいのでしょうか?水素水に関して言えば、水素は水に非常に溶けにくい性質をもつ物質です。これは、中学校理科で学習する内容です。水素が十分に溶けた水といいのは、本当に存在するのでしょうか?本当にその成分は健康にいいのでしょうか?

さて、ここでみなさんにお伝えしたいのは、科学とエセ科学というものについてです。騙すつもりがある、ないに関わらず、科学的に正しいとは言えない情報、つまり、エセ科学というものがあります。これに騙されないで、自分で判断できる人間にならなければ、損をしてしまいます。最低限の理科の知識があれば、疑って考えたり、調べたりすることができエセ科学に騙されるということは少なくなるでしょう。

 

災害や事故から身を守るため

最後に、自分や家族、友人の身を守るためです。混ぜるな危険と書かれた洗剤を見たことがあると思います。混ぜたらどうなるか知っていますか?混ぜたものによっては、有毒なガスが発生してしまいます。ほかにも、火災が起きたときに水で消火をしてはいけない場合もあることを知っていますか。てんぷらなどの油による火災では水による初期消火を行ってはいけません。水と油は混ざり合うことがありません。なので、水をかけてしまうと油がはね、炎も広がってしまうのです。あるいは金属の加工をしている工場でも水による消火が行えない場合があります。扱っている金属の種類にもよりますが、水と反応しやすい金属を扱っている場合は絶対に水での消化を行ってはいけません。

理科の知識があれば、防げる事故もたくさんあるのです。

日本は自然災害の多い地域です。台風は毎年のようにきますし、地震や津波も起こりやすい地域です。その仕組みを理解することも大切ですが、一番大切なことはそれら自然災害とどう関わり、自分や身近な人の命を守っていくかということです。そのために、最新の科学技術に関心をもち、利用できるように準備しておくことが必要です。それらを理解し、使いこなすためには最低限の理科の知識が求められます。だからこそ、理科を学ぶ必要があるのです。

本質ではない理由…。

本質とは言えませんが、将来のため、受験のために勉強をしなければならないということも事実です。

 

将来の役に立つから

今の社会はICTの技術によってさまざまな場面で理科の知識を求められています。ICTやAIなどを作ったり、プログラミングしたりするためには、理科や科学に関する知識が必要不可欠です。様々な職業がこれらに置き換わっていく中、エンジニアは需要が増加していく職業です。それらの職に就く時に有利に働きます。

 

受験で使うから

中学生、高校生が思う一番の理由はここでしょう。受験科目になっており、受験で活用するからですね。国立大学を受ける際には、理科から最低1科目を解かなくてはなりません。理科が受験で使えれば、進学先の幅も広がります。学習しておいて、損はないでしょう。特に小学生、中学生のうちから、苦手だからといって諦めてしまうのは、ほんとうにもったいなことです。諦めずに学習を続けるようにしましょう。

 

生活の中にあふれる理科

理科で学ぶことは、生活の中にあふれています。身近なところに隠れている理科を見てみましょう。

 

家事のなかに見つける理科

家事の中には、たくさんの理科であふれています。料理では、食材を加熱したときにどう変化するか、包丁をどう動かせば食材を切りやすいか、食材に味をしみこますにはどうすればよいか、塩を振ることで水分を調節できること、など意識していないうちに理科の知識を使っているのです。洗濯では、汚れを落とすことは汚れを希釈(薄めること)と同義なのです。あくまで水に溶けやすくするために洗剤を使っていることを知っていると無駄に水や洗剤を使わなくていいのです。

 

理科のメガネをかけて、世界を見てみると…?

最後に、理科の視点をもって世界を見てみましょう。なんで?どうして?と目に見えるものに問いかけてみると、新たな発見ができたり、新たな考えが浮かんできたりして日常が楽しくなるのではないでしょうか?

まとめ

ここまで理科を学習する意味についてまとめてきました。理科というのは意外と身近なところで活用されているのです。日常の中から、たくさん見つけてみてください。そうすれば、理科を学ぶ意味が少しは見えてくるのではないでしょうか?