【小学生】算数を勉強する意味と勉強法

【小学生】算数を勉強する意味と勉強法

小学校で算数を勉強する意味はなんなのでしょうか。中学校にいくと算数という教科はなくなり、数学という教科に変わりますが、なぜそのようなことがおこるのでしょうか。算数を勉強する意味と勉強法をまとめてみたいと思います。

算数を勉強する意味は?

算数を勉強する意味はなんなのでしょうか?大きく3つあります。

・日常で使うから
・情報を正しく受け取るため
・論理的に考えるため

では、詳しく見ていきましょう。

 

日常で使うから

算数は具体的な問題を扱う学習です。「3人で12個のクッキーを分けるとき何個ずつ分けますか?」といった日常の場面を想定した問題を考えていきます。なので、算数で学習する内容は生活の中で必要な能力になってきます。

ほかにも、1000円の商品が2ヵ所で売られています。A店では100円引きのセールを、B店では5%引きのセールを行っているとしたら、どちらで買いますか?どっちで買ったほうがお得かを比べるためには5%引きの計算ができないといけませんね。

例を挙げればきりがないほどありますね。これらの計算を楽にできるようにするために算数を学習します。

反対に、数学は抽象的な概念を扱う学問です。数学では、虚数と呼ばれる2乗してマイナスとなる数を扱ったり、○○の公式のような数の決まりを扱ったりします。必ずしも、生活の中で使うものではありません。

さて、そうはいっても算数で学習するすべてのものが生活の中で使うかと言われるとそうではありませんね。三角形の面積を求めて、どうするんだ。公約数、公倍数など求めてどうするんだ。といった声が上がりそうですね(笑)生活と直接的な関わりはなくても、非常に大切な学習です。

 

情報を正しく受け取るため

もう1つ、生活に関わりがありそうな理由を挙げておきましょう。それは、情報を正しく受け取るために算数を学習します。算数では、グラフの書き方と読み方、簡単な分析の仕方を学習します。テレビのニュースで、よくアンケート結果のグラフが示されます。その情報を正しく受け取ることができているでしょうか。下の2つのグラフを見てください。

      

どちらも同じデータを示していますが、印象は大きく違いますよね。この違いがあることを理解し、情報を正しく受け取り、騙されないようにするために算数の学習はあります。

 

論理的に考えるため

ここまで、生活と直接関わりがありそうなことを例に話をしてきました。算数の学習全てが生活と関わりがあるわけではありません。そういった内容は、物事を論理的に考える力を身につけるために学習しているのです。この論理的に考える力は数学の学習へとつながっていきます。
論理的に考えるとは、どういう事でしょうか?それは物事を事実に基づいて、筋道を立てて適切な順番で説明していくというものです。分かりやすい例が、図形の面積の公式を説明するというものです。三角形の面積の公式が底辺×高さ÷2だということは、誰もが知っていることでしょう。では、この公式を説明はできますか?これが意外と難しいんですよね。公式を公式として覚えるのではなく、その意味を理解し、説明できるようにすることが大切です。

算数の勉強法

そうした力を身につけるために、どのような勉強をしていけばよいのでしょうか?

 

数や量感になれる

まずは、数に慣れるということです。また、長さや重さ、数の大きさなどの感覚を想像できるようにするということです。そのために、数字だけで理解するのではなく、1mなら1mのものさしを使って、12個のクッキーなら12個のクッキーを使って、実物を使いながら感覚豊かに学習するということです。

 

四則演算

基礎となる四則演算をスムーズにできるようにすることです。計算の仕組みを覚えたら、ひたすら練習して、慣れることが必要です。ただ練習するだけでは、つらいものになってしまい嫌いになってしまいます。そこで、時間を測ったり、正解できた数を競ったり、目に見える形で成長を実感できるような工夫が必要です。

 

公式を理解する

最後に公式を覚えるのではなく、公式を理解し、説明できるようにするということです。テストで点を取るためには、公式を覚え、問題を解く時に使えればそれで充分かもしれません。しかし、それだけでは、非常にもったいない学習になってしまいます。公式を学習したときには、それを他人に説明できるくらい理解することが大切です。その公式を考えるときにどのような考え方を用いていたのかを考えることが最も大切です。

算数の考え方を別の場面で応用する

算数の学習で学んだ考え方を別の場面で活用できないかと考えることも大切です。たとえば、図形の公式を求める学習では、三角形の面積の求め方は分からないから、求め方の分かる平行四辺形に変形できないかなと考えて求めていきます。つまり、分からない課題を分かる形に直して捉え直すという考え方を使っているのです。また、中学校で学習する因数分解は、ある数をかけ算の式に表し直すということを学習します。つまり、分かりにくいものを因数に分解して捉え直すという考え方です。共通しているのは、別の形に直すという考え方です。これをビジネスシーンで例えることができます。

あなたはカフェの店長です。最近、売り上げが伸び悩んでいます。
そこで、カフェの売り上げをあげたいと考えたとき、どんな工夫をしますか?

 

別の形に直すという考え方を用いて、工夫を考えてみましょう。

 

まず、売り上げを客単価×客数という形に分解することができます。
また、客数を新規の客とリピーターに分解することができます。
そこで、ポイントカードを活用してリピーターを増やそうと具体的な工夫を考えることできます。

このように、考え方を身につけるというのは非常に大切なことなのです。

 

まとめ

ここまで、算数を勉強する意味と勉強法をまとめてきました。なんとなくイメージはつかめたでしょうか?具体的な算数の勉強法はまた今度まとめてみたいと思います。