【学校教育】大きな変革を迫られている?

【学校教育】大きな変革を迫られている?

 今の社会状況では、これまでのような学校教育を行っていくことは難しいでしょう。感染症対策を行い、様々な制限がある中で、授業を行っています。学校現場も変化を余儀なくされています。今後の学校教育や子どもたちの教育環境はどのように変わっていくのでしょうか。学校の在り方とともに、振り返ってみたいと思います。

学校には行かなければならないのか?

 第一、学校には行かなければならないのでしょうか。なぜ、行かなければならないのでしょうか。

「義務教育だから、行かなければ」は古い!?

 学校に行かなければならないということはありません。義務教育という言葉があります。これを学校に通い、教育を受けなければならないという意味に誤解している人がいます。ですが、本当の意味は子どもが教育を受けることができる環境を整えなくてはならないという義務です。

学校以外に学べる環境は?

 教育を受ける環境はなにも地域の公立学校だけではありません。フリースクールやオルタナティブスクール、放課後等デイサービスなど様々な教育・福祉の環境が整備されています。オルタナティブスクールとは、フリースクールとは違いオルタナティブ教育という新しい考え方を取り入れた学校の事です。子どもの主体性や感性、自主性などを意識した教育が行われています。芸術を取り入れたシュタイナー教育やプロジェクト活動を取り入れたサマーヒル教育などを行っている学校があります。

 従来通りの学校には、なんか通いづらいなぁ、なんか違和感があるなぁという家庭には、1つの解決する選択肢になると思います。

学校に行く意味とは?

 学校に行く意味とはなんでしょうか。ここでの学校は従来通りの公立学校だけではなく、オルタナティブスクールなどの新しいスタイルの学校も含めたものとして読んでください。

勉強のため

 学校と言えば勉強や学習を行う場所です。学校に行く意味として、勉強のためというのははずせないでしょう。国語や算数、理科や社会などの勉強を通して、社会で生活していくための最低限の知識を身につけることができます。各教科の知識だけにとどまらず、各教科を勉強していくときの考え方を学んでいくことができます。この考え方こそが勉強でもっとも大切なことです。

 また、学校では自分の好き嫌いに関係なく、様々なことを学習しなければなりません。自分の興味のなかったものに出会うことができたり、世界が広がったりすることもあります。そして、趣味となるようなものに出会うかもしれません。

将来のため

 学校に通っていると将来のためになることもたくさんあります。勉強をしておくこともその1つですね。学歴フィルターというのは、少なくなったとは言われていますが、やはりありますね。就職の数回の面接、オンラインでの面接などでは人柄やその人の能力を十分に理解して、選考するのは難しいですよね。そうなると、これまでどんな努力をしてきたかをみられるのは当然です。そうなったときに、学歴が見られるのは仕方のないことでしょう。ただ、入試のための勉強であれば、学校である必要はないですよね。塾や家庭教師でも代用がききますよね。

 学校では、入試の問題を解くための知識以外にも、重きを置いていることがあります。それが、学習の方法や問題を解く時の考え方の学習です。学校には様々な先生がいて、先生によって学習の方法も異なります。その中から、自分に合う学習の方法を見つけることが大切です。将来、車の免許をとるとき、なにかの資格試験の勉強をするときに活かせるように学習の仕方を身につけることで将来の人生を豊かにできるでしょう。

人との関りのため

 最後に人との関りの中から、社会性を身につけることです。社会に出れば、様々な人と関わらなくてはなりません。合う人、合わない人、苦手な人、本当に様々な人と、です。同じ職場になったり、取引相手となったりすれば、そうした人たちと折り合いをつけて行動することが求められます。学校も同じように様々な人がいて、係活動や学校行事に取り組まなければなりません。社会性や協調性を身につけるにはいい練習です。社会の一員として、集団の一員として、生きていくために必要なことを身につけられる貴重な場ですね。また、たくさんの同世代の人と関わる中で、趣味が合う人、部活動の仲間など気の合う人と関わりをもつことができます。

今後求められる教育は?

 学校で学べることについて話してきました。学校といっても、従来のそれとは違う環境があることも話してきました。では、大きく社会が変化している今、そして今後、求められる教育とは、どういったものなのでしょうか。

学校教育に求めすぎない

 学校教育は変化を求められているが、実際、大きな変化は期待できません。従来と同じような学校教育が行われていくことが予想されます。

 なので、学校教育に多くを求めすぎないということです。学校でしか学べないものと学校以外でも学べることはなにかを考え直す必要があります。学校ではクラスの中の1人としてしか、見られていません。一人ひとりを大事にしたいと思う先生がほとんどでしょうが、実際にそれができるかと言われれば、難しいでしょう。なので、子ども同士の関わり、社会性を身につける場という程度の期待がいいのではないのでしょうか。

家庭教育を見直そう

 子どもを育てるのは家庭だという認識を改めてもつことが大切です。そのために、環境を整えてあげることが必要です。家庭で子どもが成長できるように取り組んでいることはありますか?もう一度、家庭でどのような教育を行っていくか、話題にしてみてもいいのではないでしょうか。様々なオルタナティブスクールや学校以外の教育環境を検討してみるのもいいのではないでしょうか。

まとめ

 ここまで、学校教育について話してきました。将来を担う子どものために、よりよい教育環境を整えようと考える人が1人でも増えれば、嬉しいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。